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 作品名からしてなかなかショッキングな内容だが、それ以上に今作は痴漢モノとして新しい境地を切り開いた意欲作となっている。主演はベビーフェイスに大きな胸が魅力の 鶴田かな。今作の最大の魅力は痴漢“される側"の女子校生、かなの心の声を作中に取り入れていること。これによって常にかなの内面、心情を知ることができ、観ている側も否が応でもかなに感情移入していく。初めて痴漢されたときは、『胸くらいなら我慢しよう』、『我慢すれば、、次の駅で降りて。。』と抵抗もできない自分を正当化しながらなんとか恐怖に耐えるかな。しかしその次の日も、その次の日も痴漢に会う。恐怖で顔を上げることができなかったが、どうやら同じ人物に痴漢されているようだ。そしてその痴漢はどんどんエスカレートしていき。。

 AVにしては色調の暗い映像に、鶴田かなのどこか悲壮感のただよう雰囲気。彼女の心の声を聞いていくうちに分かってくる彼女の孤独。昔は大好きだったのに、二人暮らしになった今ではほとんど会話のなくなってしまった父親との関係、友達もほとんどおらず退屈なだけの学校、そして世の中への冷めた目線。彼女の内面を知ることで、すべてが灰色に見えるこの無機質な世界観を文字通りかなと共有していくことができる。そんなどこにも居場所がなく、誰からも自分の存在が見えていないような日常を送るかなにとって、毎日のようにわたしを見つけ痴漢をするあの人は、唯一わたしを求めてくれる人。そうして少しずつ電車での空間と“わたしを求めてくれるあの人”に依存していくかな。そんな彼女の内面を知っての痴漢シーンの背徳感といったらもうね、、すっごくエロいんだけど悲しくもある、エロ悲しいなんて感情初めて味わいましたよ。

 そして何度目かの痴漢で作品名の・・という流れになっていくわけです。それを知ったときのかなの心の声、その後の展開はどこまでも倒錯していて、悲しく、そして何よりもエロい。もうこれ映画だろというレベルの出来で、前半は痴漢モノ、後半は近親相姦モノとしてここまで心と下半身にクる作品もそうそうない、とんでもない問題作。

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